商品を12万円(税抜)で掛売りした場合の仕訳方法です。
この事例には「仮受消費税」という勘定科目が出てきますが、「仮受消費税」勘定は負債勘定になります。
商品販売時に消費税も加算して徴収しますが、消費税は売上金額に応じて先々支払わなければいけないものです。そのため商品販売時に徴収した消費税は一時的な仮受なので、「仮受消費税」は負債勘定となります。
商品を掛け販売したので、資産勘定の売掛金が増えた事になります。
売掛金の額は商品本体の価格12万円と消費税8%の9,600円の合計12万9,600円になります。
資産の売掛金が12万9,600円増えたので、仕訳帳左側の借方に売掛金129,600と記入。
次に、本体価格12万円の商品を販売したので、収益勘定の売上が12万円発生します。
収益の売上が12万円発生したので、仕訳帳右側の貸方に売上120,000と記入。
消費税も加算して商品を販売しましたが、上記の通り商品販売時に受取った消費税は負債勘定の仮受消費税となります。消費税額は9,600円。
負債の仮受消費税が9,600円増えた事になるので、仕訳帳右側の貸方に仮受消費税9,600と記入。
仕訳帳の右側(貸方)には「売上」と「仮受消費税」2つの勘定科目があるので、諸口と記入して一括りにします。
これで仕訳帳の左側(借方)「売掛金129,600」=右側(貸方)「売上120,000+仮受消費税9,600」となり、税抜12万円の商品を掛売りした場合の取引仕訳が出来ました。
関連記事 元帳への記入の仕方(売上・消費税)