ひと口に有価証券と言っても色々な種類があります。ここでは有価証券の種類と分類をおおまかに示します。
まず、有価証券は株式と債権に分類出来ます。そして債権には社債と公債があります。さらに公債は国債と地方債に分類する事が出来ます。
株式は株式会社が自己資金を調達する為に、1株の金額を決めて発行するものです。
社債は株式同様、資金調達の為に発行するものですが、株式と違って社債は将来返済しなければなりません。株式には返済義務はありません。
国債は国が資金調達したい時に発行するもので、先々返済するのもです。
地方債は都道府県や市町村が資金調達の為に発行するもので、こちらも返済義務があります。
以上のように、株式も債権も会社や国・地方公共団体が主に資金調達の為に発行するものです。しかし、株式は返済する必要はありませんが、債権は決められた期日までに利息を含めて債権者に返済する必要があります。
簿記ではこれらの株式・公社債の取引があった場合は、「売買目的有価証券」または「有価証券」の勘定を用いて仕訳・記録します。