間接法で減価償却処理していた車両を35万円で売った場合の仕訳方法です。
車両の帳簿価格は100万円、売却時の減価償却累計額は70万円です。
まず、間接法で減価償却していた車両を売ったので、今までの累計額を無くす必要があります。車両減価償却累計額は右側(貸方)に記録してあるので、左側(借方)に仕訳して金額を相殺します。
なので、仕訳帳の左側(借方)に車両減価償却累計額700,000と記入。
次に、売却代金35万円は小切手を受取っています。
他人振出小切手は現金勘定で処理するので、資産である現金が35万円増えた事になります。
資産の現金が35万円増えたので、仕訳帳の左側(借方)に現金350,000と記入。
次に、帳簿価格100万円の車両を売ったので、資産である車両が100万円減った事になります。
資産の車両が100万円減ったので、仕訳帳の右側(貸方)に車両1,000,000と記入。
そして、車両売却時の累計額は70万円なので、車両の評価額は30万円(帳簿価格100万ー累計額70万)になります。
評価額30万円の車両を35万円で売ったので、5万円の収益が出ています。この収益は｢車両売却益｣勘定で処理します。
収益の車両売却益が5万円発生したので、仕訳帳の右側(貸方)に車両売却益50,000と記入。
今回の仕訳は左側(借方)、右側(貸方)共に２つづつの勘定科目があるので、共に｢諸口｣とします。
年月日には取引日、元丁には勘定科目ごとに付けた任意の番号、仕訳勘定の下には｢車両を売却する｣などと取引の内容を記入します。
これで、間接法で減価償却していた車両を、評価額より高く売った場合の仕訳が出来ました。
