商品の在庫管理は商品有高帳に仕入原価・数量などを記入して記録し、帳簿上の残高を把握します。そして期末に棚卸をして実際の商品がいくつあるか調べます。
この帳簿上の残高を帳簿棚卸数量といい、 棚卸をして調べた数を実地棚卸数量といいます。
実地棚卸数量が帳簿棚卸数量より少なかった場合は不足分の数量を棚卸減耗といい、棚卸減耗費という費用の勘定で仕訳記録します。
棚卸減耗費の計算方法は式で表すと、
棚卸減耗費=(帳簿棚卸数量-実地棚卸数量)×商品1個の単価
となります。
例えば帳簿棚卸数量が20個、実地棚卸数量が17個、単価が1,000円だった場合の棚卸減耗費は、
(20-17)×1,000=3,000となります。
仕訳は費用である棚卸減耗費が3,000円発生したので左側(借方)に棚卸減耗費3,000と記入。
仕訳の右側(貸方)は、資産である繰越商品が棚卸減耗分の3,000円減ったことになるので、 繰越商品3,000と記入します。