期末商品の金額は、買った時の取得価格で評価しますが、期末の時価が取得価格より低くなった場合は、時価で評価し直します。
商品の取得価格と期末の時価を比較して低い方の金額を商品の評価額とします。この取得価格より評価額が下がった分は商品評価損という費用の勘定で仕訳記録をします。
商品評価損の計算方法は式で表すと、
商品評価損=(取得価格-期末時価)×実地棚卸数量
となります。
取得価格より期末時価の方が高くなった場合は、評価替えはせずに取得価格でそのまま評価します。
例えば取得価格が1,000円、期末時価が980円、実地棚卸数が17個の場合の商品評価損は、
(1,000ー980)×17=340となります。
仕訳は費用である商品評価損が340円発生したので、左側(借方)に商品評価損340と記入。
資産である繰越商品は商品評価損の340円分減ったことになるので、右側(貸方)に繰越商品340と記入します。